第一章

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場所は変わりここは幻想郷 紫「霊夢、そこにもヒビが入ってるわ。 手を抜いちゃ駄目よ?疲れてるかもしれないけど」 霊夢「わかってるわよ、それにしてもやっぱ結構ガタが来てるわね」 藍「仕方ないだろうな。お前が生まれるずっと前からこの博麗大結界はある。 これだけは壊れる事が許されない、ガタが来たらその都度私達が治すしかないさ」 霊夢「それも分かってる!は~、分かってるけど本当面倒ね。紫、自動で治るようにしたりは出来ないの?」 紫「残念だけどそれは出来ないわ。それにこういうのはオートマチックより、手動のマニュアルの方が逆に安全。 自己修復の式、プログラム自体に問題が発生した場合だとオートマチックに頼り過ぎて気づかないかもしれないじゃない」 霊夢「はいはい、分かったわよ。 とっとと終わらせてゆっくりと」 藍「紫様!こちらに大きな亀裂が入っております!」 藍がそう叫び霊夢、紫がその場所に向かうと大きさで言えば直径2m程の縦長の亀裂が入っている箇所があった 紫「あらあら、見た感じ結構きてるわね」 霊夢「マズイわね。いつ割れてもおかしくない。 私がやるわ、早く治さないと」 藍「おい、油断するなよ?確かに破損した箇所に近付いて直接やった方が早く済むが・・」 霊夢「大丈夫大丈夫、見てなさい。まさかこのタイミングで割れる程、私は引き弱じゃ」 紫「霊夢!」 藍「前を見ろ!前!」 霊夢「へ?」 霊夢が亀裂に近づき、修復作業に移ろうとしたまさにその瞬間、それは亀裂から大きな人を飲み込む巨大な穴と化してしまった。 紫「霊夢!踏ん張りなさい! それに飲み込まれたら外に飛ばされてしまうわよ!」 霊夢「そんなの分かってるわよ! でもこんなド真ん前で割られちゃどうしようもないっつの!! わわっ!?う・・ぅわわっ・・・わぁーーーー!!」 藍「おい!霊夢!ゆ、紫様!博麗の巫女が・・・」 紫「・・・藍、霊夢も大事だけど今はマズこの結界の全てを治す事に集中するわよ。 二次災害が起きてしまったらもっと大変な事になるわ。 とりあえず今はこの穴をなんとかするわよ」 藍「分かりました。あの巫女の命はご無事で?」 紫「外に飛ばされただけよ。探すのは面倒だけど、霊夢がいなきゃ幻想郷は大混乱が起こる。 結界の修復が終わり次第探すわ」 その日、博麗の巫女は幻想郷から姿を消した
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