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「なんや。やっぱ普通やん。」
マキトは公園の中を歩いてベンチに向かった。マキトがブランコの前を通りかかった時――。
きいっとブランコが揺れる音が聞こえた。マキトはチラッとブランコを見た。
「え?」
マキトは立ち止まり見つめてしまった。
ブランコをギコギコと遊んでいるおっさんがいた。ネグリジェを着て真っ白く長い髭を生やし白髪頭の裸足のおっさんがブランコで遊んでいる。
「やぁ降りてきたよ。」
「は?」
ネグリジェを着たおっさんはブランコから飛び降り、俺の前に立っていた。
「なんだおっさん変質者か?」
マキトは眉をしかめた。
「わっははは!君が望から降りてきたんだよ。」
「は?なに言ってんのおっさん!なんでおっさんがそんな事、、、!?」
「なんで知ってるか、気になるだろ?」
マキトは動揺しまくった。
おっさんは背を向けて歩き出した。
「てめぇ!一体なにもんだよ!」
するとおっさんは半身振り返った。
「だーかーら神様!君が降りてこい!殴ってやるって言うから降りてきた。」
「ハン!ふざけんじゃねぇよ!ならあそこに居る親子達に聞いてみるか!?えぇ!?」
するとおっさんは高らかに笑い出した。
「ハハハハハハハ!君が家から出てきた時から既にあそこの親子はずっと私の力で止まってるんだよ?」
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