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「あと4分か……なぁ、明。」
「ん?」
「お前、召喚獣はどんな姿だと思う?」
「ん~……」
自分の召喚獣。
希望は沢山ある。
どうやらクラス中で似たような話題が上がっているらしい。
断片的に耳に入ってくるクラスメート達の会話は、どれもこれも高校生の会話にしてはファンタジーに溢れていた。
「やっぱドラゴン系は王道だよな。」
吉川が呟く。
「でも直井はドラゴン系じゃない気がする。」
「……そうだね。自分でもそんな気がする。」
「家族の召喚獣は?」
「父さんはサラマンダーで、母さんはセイレーン。姉さんがウンディーネだよ。」
「……流石は直井家。どれも人気高い召喚獣じゃねえか。」
「弦のご家族は?」
「オヤジがキマイラ、母さんはグリフォン種だよ。二人して溺愛してる。」
何故だか直井は弦の両親とは非常に気が合いそうな気がした。
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