~001~

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「あと4分か……なぁ、明。」 「ん?」 「お前、召喚獣はどんな姿だと思う?」 「ん~……」 自分の召喚獣。 希望は沢山ある。 どうやらクラス中で似たような話題が上がっているらしい。 断片的に耳に入ってくるクラスメート達の会話は、どれもこれも高校生の会話にしてはファンタジーに溢れていた。 「やっぱドラゴン系は王道だよな。」 吉川が呟く。 「でも直井はドラゴン系じゃない気がする。」 「……そうだね。自分でもそんな気がする。」 「家族の召喚獣は?」 「父さんはサラマンダーで、母さんはセイレーン。姉さんがウンディーネだよ。」 「……流石は直井家。どれも人気高い召喚獣じゃねえか。」 「弦のご家族は?」 「オヤジがキマイラ、母さんはグリフォン種だよ。二人して溺愛してる。」 何故だか直井は弦の両親とは非常に気が合いそうな気がした。
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