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サッカー部に所属するスポーツマンで、褐色の肌が魅力的な少年である。
ちなみに純粋にスポーツが好きなのではなく、どうやらスポーツで人を魅了するのが好きらしい。
その為には如何なる努力も惜しまないので、ある種、真面目と言えなくもない。
ルックスのよさは天から授かったものも有るだろうが、それ以上に努力の存在が大きい。
いかにして観客を魅了するかに固執する彼は、外見にだってこだわっているのである。
ここまでを読むと自己心酔の強い人間のように見えるかもしれないが、ナルシストは吉川がもっとも嫌うスタイルだ。
本人曰く、美しくないらしい。
自分が望むのは自己完結の美意識ではなく客の歓声だけなのだと、直井は力説されたこともある。
そんな彼のサッカー部でのポジションはミッドフィルダー。
フォワードの方が似合いそうな性格だが、要は観客を魅了できれば自分がメインでなくとも良いらしい。
むしろチームの連係こそが試合を盛り上げると考えている彼は今のポジションが大好きなんだとか。
随分と長くなったが、そのスポーツマン吉川が直井の机にどっかりと腰をおろした。
「弦……机は座る物じゃないと思うよ。」
「召喚石もらっても相変わらず真面目だなあ。お前の召喚獣のランクが気になる所だよ、俺は。」
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