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「霧島も相変わらずだよな～一応冬馬は主人なんだろ？」
そして正真正銘のメイドである玲奈に声をかける赤髪の背の高い男子は紅 大地(ｸﾚﾅｲ ﾀﾞｲﾁ)は冬馬の親友。
「今はクラスメイトですから」
そうため息を吐いてから玲奈が冷たく答えると、教室のドアがガラガラっと開き、１人の男が入って来る。
「そろそろホームルームの時間だ、さっさと席につけ」
皆に向かって教卓の後ろ、黒板の前で言うのは２年２組の担任・名倉 泰道(ﾅｸﾞﾗ ﾔｽﾐﾁ)である。
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「安田」
「はい」
「山内」
「はい」
ホームルームが始まり、出席を取って来る。そして、
「よし、全員出席だな。一限は移動教室だから遅れないようにしろよ」
と言ってから簡単な連絡事項を伝え、ホームルームを切り上げて教室から出ようとする名倉に、
「全員出席ってまだ来てない子、居るんですけど」
と空いてる席を指差して言うのは雀。
それに名倉は「あ～」と面倒くさそうに言いながらこめかみの辺りを掻いていると、
「ご、ごめんなさい。遅刻しちゃいました！」
ドアを勢い良く開け、１人の少女が教室に入って来た。
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