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だけど、今日は大丈夫。
先輩に遥さん。
二人がいるから。
彼らの感情や感じる心は、僕にはとても心地よくて。
伝わる僕への思いは恐れすらない普通の思い。
触れられることすら全く怖がらず、僕を受け入れてくれている。
二人となら、苦い思い出を消すことができるかもしれない。
楽しい思い出が作れるかもしれない。
そんな気持ちがあったから、つい遊園地と口に出たんだ。
僕は両手に抱えた二人の腕にぐっと力をこめる。
…大丈夫。
もう、僕は一人じゃないのだから。
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