番外編「蓮」

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メリーゴーランドの馬にまたがった先輩。 その前に横座りする僕。 二人をのせてまわるまわる。 軽やかな曲にのせて。 「遥さーん♪」 僕が手を降ると、メリーゴーランドの前のベンチに座る遥さんが、なにかを堪えた表情で片手をあげて答える。 「遥さん。なんだか面白そうなんですけどー」 「まあー…面白いだろうな」 後ろから先輩が苦笑いを浮かべながら答える。 「ご期待に答えてイチャイチャするか?」 「それは願ったり叶ったりですぅ」 「…冗談だから。 願うな」 先輩は笑いながら僕を見た。
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