番外編「蓮」

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次に乗ったのはコーヒーカップ。 勿論相棒交代。 「蓮くん~。回さないでよ?回さないでよ?」 遥さんはカップのふちを手で押さえながらなんだか慌てている。 これは…苦手だな? 僕はにやりと笑うとコーヒーカップのハンドルを思い切りぐるぐると回す。 周りと違う速さで僕らのコーヒーカップはまわりはじめた。 「うわわわ!ちょっ!蓮くんタンマタンマ」 遥さんのおたけびが響き渡る。 「えー?なんのことー?」 僕はぐるぐると回しながらわざと答える。 「…死ぬなよー。はるかー」 今度は先輩が笑いを堪えた顔で遥さんを応援していた。
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