番外編「佳奈」

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「さって、事も終わったし」 そういうと先輩は安藤くんと私の腕をつかみ、ぐいぐいと玄関に引っ張る。 「ちょ!」 「先輩?!」 私達の制止の声も聞かず、扉を開くと強引に外に投げ出した。 「ほい荷物」 続けざまにぽいぽいと腕の中に私達の荷物が投げられる。 「あとは外でやってなー。お二人さん」 先輩はそうやってニヤリと笑うと素早く扉を閉める。 後に残された私達は呆然と閉まった扉を見つめていた。
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