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「ふああああ」
朝の光の中、
ベッドの中で僕は大きなあくびをして目覚めた。
まだやや眠気の残る目をごしごしと擦りながら、僕はベッドから起き上がる。
カーテンの隙間からさしこむ朝の光がとてもまぶしい。
「今日もいい天気だなあ」
僕はちらりとカレンダーを見る。
今日は日曜日。
特に何も予定をいれていないのに、結構早く目覚めてしまったようだ。
時計は午前6時を指している。
「うー。もう一眠りしよかな」
そう呟き、布団に再び潜り込もうとしたとき、僕の携帯が震えた。
着信を示すランプ。
僕は携帯を手に取るとあわてて電話にでる。
「はいはいはーい」
『蓮。デートするぞ』
受話器ごしに響いてきた、いきなりのデート宣言。
それが、僕…佐原蓮の華麗なる1日の始まりだった。
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