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「いよっ」
待ち合わせのコンビニ前で軽く手をあげる、長身イケメンな青年。
マジェスティの横に立ち、黒いメットを小脇に抱えた先輩は、にこにこしながらこちらを見ていた。
「…うわうわうわ。先輩相変わらず無駄にかっこいーですぅ」
「無駄には余計だ無駄には」
そういうと先輩は笑いながら、僕の頭をポンポンと叩く。
「今日は遥さんは一緒じゃないんですかあ?」
「ん?いるよ」
そういうと先輩はコンビニの中を指差す。
コンビニの中でコーヒーを抱えた遥さんが、僕に気づいたのか小さく手をあげる。
手をあげた拍子に、持っていた缶が手の隙間から転げ落ちた。
あわてて拾っている遥さんを見ながら、僕と先輩は顔を見合わせて笑った。
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