6577人が本棚に入れています
本棚に追加
/229ページ
「で、今日は一体なんなんですかあ」
僕は受け取った缶コーヒーを開けながら先輩に聞く。
「今日は何の日だ?」
コンビニのガラスにすがりながら先輩が逆に聞き返してくる。
「今日?」
「…自分で忘れるなよ」
僕のきょとんとした表情に、先輩は苦笑する。
「あのさ、今日は蓮くんの誕生日でしょ?」
コーヒーを飲み干した遥さんが代わりに答えた。
「え、え?
うわうわうわ、すっかり忘れてました。
てか全く頭にありませんでしたあ」
「…やれやれ」
わたわたと慌てる僕に、先輩と遥さんは顔を見合わせて苦笑いをした。
最初のコメントを投稿しよう!