番外編「蓮」

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「で、今日は一体なんなんですかあ」 僕は受け取った缶コーヒーを開けながら先輩に聞く。 「今日は何の日だ?」 コンビニのガラスにすがりながら先輩が逆に聞き返してくる。 「今日?」 「…自分で忘れるなよ」 僕のきょとんとした表情に、先輩は苦笑する。 「あのさ、今日は蓮くんの誕生日でしょ?」 コーヒーを飲み干した遥さんが代わりに答えた。 「え、え? うわうわうわ、すっかり忘れてました。 てか全く頭にありませんでしたあ」 「…やれやれ」 わたわたと慌てる僕に、先輩と遥さんは顔を見合わせて苦笑いをした。
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