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「今日はお祝いついでに、蓮をちやほやしようかと思ってな」
「ちやほや…」
僕は思わず、王座に座る王様ルックの僕と、横にひざまづく二人を想像する。
「…何を考えているのかな?蓮」
にやにやした僕に気づいたのか、先輩が心を読むようにじっと僕を見つめる。
「読めなくても、だいたいわかるがな
鼻の下がのびのび」
先輩の指摘に、横にいた遥さんがぷっと吹き出す。
「一本とられたね。蓮くん」
「はあい」
僕はペロッと小さく舌をだした。
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