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それから4日。
俺は病院のベッドから空を見上げてため息をつく。
柚希は全く姿をみせない。
さすがに、長い植物状態だったからすぐには動けないだろうけど。
4日目。
「はあー」
俺はベッドにうつ伏せになりながらため息をつく。
結構可愛かったし。
姿からして高校生くらいだったから、まずはお友達から、なんてことになったかもなのに。
「お友達すらだめかあ…」
へこんだまま顔を伏せる俺の上から不意に声が響く。
「あら。お友達からはじめてもいいよ。祐司」
その声に俺はがばっと顔を上げた。
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