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「気のせいだよ。佳奈」
久しぶりに会った高校の同級生。
百合がストローでアイスコーヒーの氷をつつきながら苦笑いをしている。
「信じてくれないの?」
私はぷぅっと頬を膨らませながら百合を睨み付けた。
「信じてないわけじゃないけどさ。だって自宅の中までいたら怖いし」
確かに。
自宅で感じる同じ視線。
もし本当ならストーカーだ。
「だけどね。本当に感じるんだよ。背中をじっと見られてるような、そんな感じがするの」
私はガチャンと荒々しくコーヒーカップを置きながら百合に訴えた。
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