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山「…お待たせ。話って?」
知「僕たち…もう終わりにしよう」
山「は?なんで?」
知「僕、全部知ってるんだよ?」
山「なにを?」
知「女の子と一緒に居るところ何回も見たから…。だから僕に冷たかったんでしょ?」
山「それは…」
知「記念日の日に僕の誘い断るくらいだもんね、相当好きなんだね(笑)幸せになってね…!」
山「別れんの…?」
知「うん…別れよ」
山「無理…」
知「あの子可愛いもんね、僕にはかなうはずがないよな!(笑)じゃあね、涼介」
笑顔でさよならを告げると同時に涙が溢れ出す。
山「お前が一番可愛いよ…」
知「え…っ?」
後ろから涼介に力強く抱き締められる。
山「俺、お前に今まで甘えてたのかも。今までは連絡来るたびうざいって面倒臭いって思ってた。でも急に来なくなると寂しくなって…お前の存在の大きさに今頃気付いた、ごめんな?俺から離れんなよ…」
知「でも嫌だよ。僕だけの涼介じゃないなら付き合っていられないよ、都合良すぎるよ…」
山「もうその女とは連絡取ってない。俺にはお前だけ、お前じゃなきゃ無理。侑李が別れたいって言っても離さないから。」
体を涼介の方に向かせられると頭を押さえつけられながら涼介の唇と僕の唇が触れ合う。
涼介との久々のキスは、涙の味で少ししょっぱかった。
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