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―――放課後
知「涼介お待たせ!」
山「じゃ、行くか」
知「どこ行くの?」
山「最近疲れてるんだ、俺んち行こ」
知「そっか…じゃあ僕が肩揉みしてあげるね!(笑)」
山「ん…」
僕が手を繋ごうとしたらポケットの中にしまわれる涼介の手。
付き合っているのに、隣同士で一緒に歩いているのに、涼介が涼介の心がものすごく遠く感じる。
知「ふふ、変わってないね!涼介の部屋!」
山「…まぁな」
久しぶりに入る涼介の部屋。涼介の匂いがして、涼介に包まれている気分になった。
…ブルルル ブルルル
山「わり、ちょっと待ってて」
知「あ、うん…」
涼介の携帯が鳴り出した。突然僕の不安がよぎる。
30分経ってようやく涼介が戻ってきた。
山「今日はもう帰る?」
知「え…そうだね、帰ろうかな!」
遠回しに帰れ、と言われたみたいだったから僕は帰ることにした。
知「次はいつ会える?」
山「…わかんね」
知「そっか、じゃあまた連絡するね!お邪魔しました!」
帰り道、これから涼介はあの女の子と会うのかなーなんて考えていたら誰かにぶつかった。
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