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しばらくして玲奈は続きを話し出した。
『その時、私は救われました。そしてその人の事がもっと愛しくなりました。』
ざわざわざわ!
周りが騒がしくなる。玲奈の「愛しく」という言葉に反応したんだろう。
だが玲奈は気にせずに続けた。
『そして今日、私と"彼"はある決意をしてここにいます。この事を言えば彼はこの先傷ついたりするかもしれません。しかし彼はもう隠すのはよそう、もっと堂々としようと言ってくれました。
だから…私も堂々と皆さんに伝えます!』
会場が静かになる―
『私、姫崎玲奈に―
最愛の"夫"ができました!』
ピシッ
その瞬間、何かに亀裂が入った。
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