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9月1日…まだ暑の厳しさが抜けきっていない日差しの中、俺は1人高校への道を歩いていた。
「ん~…いい天気だ……暑いけど……」
そんな独り言を呟く…っと、自己紹介しようか。「世界一の幸せ者」こと橋口陵哉だ17歳。ある事を除いたら全国どこにでもいる普通の男子高校生だ。ああ「世界一の幸せ者」っていうのは勿論自称なんだけど、なんでそんな恥ずかしい名を自称してるかって言うと…すぐにわかるだろうからここでは黙っとこうか。
で、何でこのクソ暑い中歩いてるかっていうと今日は9月1日、つまり夏休みも終わって今日から2学期だ。だからこうやって残暑の厳しいどころかまだ真夏日並の気温の中を学校に向かってるってわけ。
しかし暑い…天気予報では今年は残暑が厳しいっていってたけどここまで暑いなんて思いもよらなかった。恨むぞ、温暖化とかその辺を。
「やっほ~い!陵哉くーん!元気かぁーーーい!!?」
地球温暖化に対してやり場のない怒りを抱いていると後ろからこの辺の気温が+10℃位あがりそうな暑苦しい声が聞こえた。
声に答えるように振り向くと、そこにはこの世の物とは思えないほどの笑みを浮かべた(悪い意味で)男が走ってきていた。
この腹立たしい笑みの持ち主は安永和彦…あれ?和孝?ま、いいや。とりあえず安永和彦。通称カズって呼ばれてる。またの名を変人変態カズだ。
その名の通り変人的行動は起こすわ美少女や美女を見つけたら変態的奇行を起こすわでかなり危険なやつだ。しかしクラスからの信頼は厚かったりする。
なんだかんだいって明るいしイベントとかは率先してみんなを引っ張ってるしね。
まぁ、そんな奴だ。
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