第3章~6月9日はパチュリーの日…だと…?~

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可愛い可愛いとはしゃぐ琴は放っておいて僕はヴィに抗議する。 「ちょっと、さっきのは危うく死ぬとこでしたよ。口止めならもっとマシなやり方があるでしょう?まったく」 「あーハイハイwwwwサーセンwwwwwwwわたすぅが悪うござんしたwwwwwwもちろん例の如く反省も後悔もしていないwwwwwまあとりあえずwwwwwwwwゲーセンでも行こうやwwwww」 うわ、凄く不快度が上がるな。 更に僕が追撃しようと口を開いたとき、阿部が驚いた様子でヴィの方を見た。 「ゲ、ゲイ専?おい、ヴィ。今から行く所はゲイ専なのか?ん?」 「え?wwwまあゲーセンだけどwwwwwww何か?wwww異論はたとえ阿部さんでも認めねぇwwwwもし異論があるならwwww遊んだ後にしろwwww掛け合わないがなwwwwwプギャーwwww」 「そうか…ゲイ専か…嬉しいところに連れていってくれるじゃないの」 阿部はなぜかニヤけながら、僕をちらりと見てはヴィと琴に早く行こう、とでも言いたげな目線をぶつける。 はしゃいでいた琴もゲーセンで満足の様で僕の手を掴んで早々と教室から出ようとしていた。 「早く、早く!行こうよ!ゲーセンだよぉ?きっと楽しいよ~、ほらっヴィちゃんと阿部くんもっ」 「そうだな、今日は俺の速射砲も準備万端、開戦宣言待ちだぜ。さあヴィ、琴、傷太、早くイこうじゃない」 なんだそりゃ、下ネタかっ。 僕は反論する隙もなくヴィには首を固められ、右手は琴に掴まれながら、左手は阿部がツナギの中へ引きずり込もうとするのをあらん限りの力で拒否しつつ教室を出、放課後の街へ繰り出した。
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