第3章~6月9日はパチュリーの日…だと…?~

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「そんな訳ないでしょう。いくらなんでもそんなに老化は急激に進行しないですよ、大体そんな非科学的な…」 「ちょっちょっと傷太、冗談だよも~。本気にし過ぎだよっ、あははは」 まあ、僕もさっきのは冗談で言ったのだけれどなあ。 琴は少し頬を引き攣らせながら逃げる様にヴィの方へ駆け寄って行く。 すると必然的に琴と僕の間にいた阿部が隣に来る訳で。 「なあ傷太、ゲイ専ってのはこうゆうところにあるもんなのか?もっとこうアンダーグラウンドにあるもんじゃないのか?」 「え?んー…まあ地下にあるときもありますけど普通は目につきやすいとこにありますよ」 「皆、エキサイティングしてるのか?」 「え、ええ…まあ」 「そうか、そうか、ふふん…俺は今年引っ越してきたんだが、この街がそんなレアスポットだっとは盲点だったぜ」 なにやら意味深な表情で頷く阿部は、なんていうか…ものすごく…… 気持ち悪い。 阿部の気味の悪い笑いから逃れるように僕は先導するヴィと琴に追いついた。
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