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「あ…?ゲイ専門じゃないの?」
「………」
やっぱりそうだったのか。
僕は疑問符を沢山頭に乗っけている阿部を放置して、アニメキャラの時計を取ろうとクレーンゲームに金を注ぎ込んでいるウ゛ィ達へと近づいた。
「おいwwww律ちゃんwwww縦になんなwwww縦にwwwwうはwwww憂wwww邪魔過ぎワロタwwwwwwアッーwwwwwwじゃなくてあーっwwwwまた邪魔されたおォォォォwwwww」
「大丈夫だよ、きっと取れるよ!ふぁいとー!ふぁいとー!あ、傷太~」
気づいた琴が僕に近寄る。
ヴィはというとクレーンゲームの前でムカつく笑い声を暴発させながらアニメ時計と格闘していた。
「ヴィちゃん、凄いよね!あの執念!ねぇ傷太も手伝ってあげて~私クレーンゲーム上手じゃないから…傷太得意だったでしょ?」
「でもかなりブランクありますし…取れるかどうかはかなり難しいですよ?第一時計を狙うなんて重た過ぎるにも程がありますよ。あれじゃ完璧に製作サイドの思惑にまんまと乗っかったいいカモです。まあ縦に出来るだけのフックパワーがあるだけまだマシなんでしょ…」
「ごごごごごめんなさいッ…ね、傷太、よく分かったから早く手伝ってあげて…」
「なんだってこういうゲームセンターのクレーンゲームは浮かせ棒に滑り止めゴムなんてつけてるんですかねぇ。まあそれに引っ掛かるカモも悪いですが、それと感覚が狭すぎてフックが開いたときに隣の景品に当たるように仕掛けるこの絶妙な距離…まさに製作サ」
「ちょwww傷太うるせぇwwww死ねwwww10回死ねwwww」
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