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僕に目を向け文句を言ったヴィが操作したクレーンはまたもや目当ての隣の景品に邪魔されてフックは虚空を掴んだ。
「あーwwww糞がwwwwぬっ壊してやんよwwww破壊のwww限界を超えてwwwwwwwわたすぅはwwwww来たんでおまwwwww手加減はwwwしないけどwwwwできれば許してwwwwwwwwwwびゃあ゛あ゛あ゛あ゛wwww」
「ちょっちょっと待って下さい!壊しちゃだめですよ!もう」
「いゃあwwwサーセンwwwwつい出来心でwwwwwうばぁーwww」
クレーンゲームを破壊しようとしたヴィを言葉で制すと彼女も冗談だったのかすぐに振り上げた拳を降ろす。
さすがに諦めたヴィは悔しそうにケースの中のアニメキャラ時計を見つめている。
その時計は長方形でヴィが試行錯誤したようだが色々と動かしたせいで元の場所に戻ってしまっていた。
あれなら…なんとか……
「ヴィ、僕が仇をとってあげます」
「きめぇ(笑)」
「……」
さっきのは聞かないことにしておこう。
僕は100円玉を投入してゲームをスタートさせた。
ちゃちな音楽が鳴り始め1と書かれた横移動ボタンが一定の間隔を開けて点滅しだす。
さあ戦闘開始だ。
「きめぇ(笑)」
だから心を読むな。
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