第1章~どうした?笑えよベジータ~

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ヴィはどこから持って来たのかノートパソコンに我が家のLANを繋ぎ何かのサイトを見ている。 「<超絶リア充の部屋にいるんだがどうすればいい?>、よっしゃwwww安価立てしたおwwwww」 いろいろとツッコミたいけど無視しておこう。朝起きてすぐはキツイ。 そんな事をまだベットの中から出てたくないと訴えている脳の隙間で考えていると視界の外から声が聞こえだした。 「あ、あわ、あわわわわ」 この中で現状を理解してない唯一の黒長髪の女が困惑した声をあげる。 僕は一瞬で後ろを振り向き、固まった。 そこには目を点にし口をぽかーんと開けている琴がいた。 ヤバイ。そういえば琴にはヴィのことを説明していない。 琴にしてみれば、よく行く幼なじみの男の部屋でクローゼットをぶちやぶって登場したボロボロのジーンズを履いて迷彩のジャケットを着ている銀髪の女を見、しかもその女が幼なじみと知り合いの様に話している。 うん、逆になったら僕にも理解できないだろうな。 ん? よく見ると琴の頬が朱に染まり出し、両手で口元を隠し僕とヴィを交互に見ている。 まさか変な想像をしているのかも、いやこれは完璧にしている。 「琴!これはあのですね、そう!ぼ僕の従姉妹なんですよーハハハ」 何を言ってるんだ僕は。むしろこんな事と格好をした従姉妹がいる方がおかしいだろう。
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