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「くそwwwバレたかwwwwくやしい…でも感じちゃうwwwwビクンビクン」
一方よだれを垂らし続ける琴は体の向きと視線だけを移動させ、今度はチョコまみれの三つ編みを凝視している。
「三つ編み…三つ編み…チョコレートさん…えへへ」
と、少し開いた唇から、我を忘れた声が点々と漏れてきている。
放っておいたらそのままヴィの髪にかぶりつきかねないオーラが流出する琴には何を言っても無駄だろうがもう一度要点だけは伝えておこう。
「琴、じゃあそのよだれ溜まりは片付けておいて下さいね、じゃないとうちには入れませんよ」
「チョコレートさん…チョコレートさん…チョコレートさん…チョコレートさん…おいしいかな?ヴィちゃんの髪おいしいかな?」
「ちょwwwおまwwww自重しるwwww」
まったく聞こえてないな。
僕はそれから何も言わず、踵をかえして扉を開けカギをしっかりとチェーンもがっちりとかけた。
そしてカギとチェーンをかけた瞬間、
「ちょちょちょちょちょこれーとさ~ん!えへへへへへへへ~おいしそ~」
「ちょwwwやめwwwwア゙-ッ!!」
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