第3章~6月9日はパチュリーの日…だと…?~

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僕に引きずられ学校に着いたヴィは靴箱から学年ごとに指定された色のついたスリッパを取り出すと襟の辺りを引っ張りながら言う。 「ああwwwリアル阿部さんに会えたwwwwwこれ以上の幸福はねぇおwww例えるならメタルギア4をBIGBOSSで初めてクリアしたときくらいwwwww敵兵の視界広すぎいとワロスwwwwww」 「それにしてもあの人はだれなんです?芸能人かなんかですか?」 それを聞くとヴィはニヤニヤし始めバックをあさって一冊の本を取り出した。 その本はどうやら漫画雑誌のようで表紙はカバーがしてあり見えず、そのカバーにはマジックで『バラコミ』2号、と書かれている。 そして雑誌の上には一つだけ付箋が飛び出しており、恐らくここを読めと言うことだろう。 僕は付箋のページに手を入れると一気に開いた。 <くそみそテクニック>か、よく分からなそうな漫画だけど読んでみるか。 …… ……… うぇっ…… おうぇっ…… 「どよwww?」 「気持ち悪いわっ!!」 なんだこの漫画はっ!理解不能だ。しかしこの漫画の登場人物の中には阿部っていうキャラクターは、いる。 しかも先程会った阿部和雄とかいう少年も青ツナギを着ていたな。
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