なんにも要らない

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「久しぶりやなぁ~遊園地!」 今日は、久しぶりのOFF。 珍しく天気も◎だから出掛けることに。 二人きりで計画したデート。普段は公私で接し方を区別している(つもり)。 だからたまには愛を深めよう!と言って黒田を引っ張ってきた。 「なぁ~腹減らん?」 「減らん。」 「もうたくさん歩いたやろ!な?小渕~。あ!!そこにクレープ屋が!?」 「ほんまやっ!!行こうっ!!」 ‥‥!!∑ 単純に引っ掛かったー!! 黒田は俺を操るのが上手いなぁ。 それでもちょっと嬉しかったりする。 幸せやなぁ‥。 黒田は俺にいつも新しい刺激を与えてくれる。 でも俺は? 俺は黒田に何かを与えられてる? 黒田は優しすぎるから、時々不安になる。 無理して気ぃ使ってないかなって。 甘えてばかりの俺だから、なにか不満もあるだろうな。 それを今日の遊園地のテンションを上手く使ってさりげなく聞いてみたい。 黒田もすんなり答えてくれる、と思うから。
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