§45 Happiness of name of freedom -last part-

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ベルナはそのまま動く事が出来なかった。 唇は何故か震え、声が出せない。 目頭は勝手に熱くなる。 銀色の虎──ルヴィの後ろからフィリアとルース、そしてリスタがラウド達の元にやって来た。 「どうだった?」 フィリアのただその一言の質問も、ラウドにとっては単純明解過ぎる。 「当たりだったよ。正真正銘、四つ目の鍵だ」 ラウドは懐から金色の鍵を取り出し、彼女に見せた。 それを自分の目で確かめたフィリアは肩から力を抜く。 ルースやアイル、リスタは遠目に"虎"と"獅子"の再会を見守っていた。 ようやく動いたのはルヴィ。 一歩、また一歩とベルナに近づく。 「…ベルナ。今まで、本当にすまなかった。ずっと、ずっとオレを守ってくれていたんだな。…オレは大馬鹿者だ」 震えるルヴィの声はますますベルナの中の何かを掻き乱した。 残り一歩の距離でルヴィは立ち止まる。 手を伸ばせば、直ぐにでも触れられる距離。 お互いの濃いブラウンの瞳は濡れていた。 言いたい事が多過ぎる。 その所為で言葉が出ない。 ベルナは口を開いては固く閉じ、必死に歯を食い縛った。 .
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