§45 Happiness of name of freedom -last part-

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ルヴィはリスタからフィリアへと直ぐ様視線を移動させた。 それに気付いたフィリアは小さく肯定的に頷く。 「彼が隣町の指令部まで報告に行ってくれたんです。恐らく、上には既に軍が押し寄せて来ているでしょう。早く逃げないと、直ぐに牢屋行きですよ。それで構わないなら良いんですが」 彼とは赤い猫──ルースの事。 上を見上げながらも素っ気ないフィリアの態度に、一瞬ルヴィは迷ってしまった。 自分は裏の人間。 捕まるべき人間。 しかし、そうなれば自由ではなくなる。 どうする──。 そんな念がモヤモヤと胸の奥で渦を巻く。 すると、不意にクイッと服を引っ張られた。 下を見下ろせば、不安そうなリスタの顔が目に飛び込む。 顔に布は巻かれてはおらず、ただフードをかぶっているような状態だった。 リスタは何も言わず、ただただ泣きそうな表情。 すると、横からフィリアが刺すような一言が。 「取り敢えず、迷うならベルナさんに会ってから迷ってくれませんか?その後はフォースに捕まろうが逃げようが、お好きにどうぞ」 彼女はそのまま背を向け、ルースはその肩に飛び乗った。 .
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