§45 Happiness of name of freedom -last part-

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──泣かない 泣いちゃいけない 笑うって 笑うって決めたじゃない ルヴィに会ったら笑うって… 心に決めていた事がどうしても実行出来ないベルナ。 笑いたい。 けれど、今は泣きたかった。 何故だろう。 嬉しいのに、泣きたい。 必死にその感情を抑えていたベルナの頬に、ルヴィはそっと両手を添えた。 骨張った大きな手は、何となく震えていて…。 「…なぁ、泣いてくれ。泣いて構わないから。オレはお前に泣いて欲しい」 眉をハの字にひそめ、虎の目には薄らと綺麗な涙が浮かぶ。 「──オレ達はもう自由なんだ」 刹那、ベルナは勢いよくルヴィに抱き付いた。 ルヴィもまた、きつく抱き締める。 「ッ…ルヴィ…!あたしッ…あたし…!」 放さない。 放したくない。 こもったベルナの泣き声に誘われて、ルヴィの瞳から涙が零れた。 虎と獅子の咆哮は、夜空に舞い上がる。 ラウド達はそっと目を閉じた。 彼らの邪魔をするなんて、野暮だろう──? リスタはパサリと頭から布を下ろした。 その円(つぶ)らな瞳からも 涙が流れた────。 .
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