§46 The cogwheel has not engaged yet

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「ルヴィ殿や姐御が人間だったら、我が輩は混獣生命体・スクワーラルなのであります。スクワーラルのリスタであります。それだけは分かっていて欲しいのです」 リスタには強い想いがあった。 自分はナンバーゼロワン。 ならば、他にも仲間がいるかもしれない。 たとえ生き残りがいなくとも、自分だけがスクワーラルという"生物名"を放棄しては裏切りだ。 自分は人間と動物から生まれた生き物。 実験前の記憶などない。 ならば、スクワーラルのリスタとして再出発しよう。 そう決意したのは二人の人間が強く目を見せてくれたあの時。 『リスタ、あたし達は名前を捨てるよ。これからはベルナ=ビーグレイスじゃない。ただのベルナよ』 『オレもルヴィルト=ケイジックの名を捨てる。これからはルヴィだ』 二人があまりにも眩しくて 我が輩も強く生きたいと思った 自分が何者かぐらいは目を逸らさず生きたい まだ布は人前では取れないけど 我が輩はれっきとした生き物であります 「それだけは分かっていて欲しいのです」という言葉を最後に、リスタは話すのを止めた。 .
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