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ーーーー治療室
ユープはエドを助けるための希望の光を見つけた。
ただ、うまくいくかはわからない。
不安と期待が混ざった顔で、ユープはカイズに向け言った。
「エドを助けます。手を貸してくれ、カイズ。」
ユープの言葉を聞いたカイズは、意味がわからないといった表情でユープを見たが、そのユープの真剣な顔を見て、本気ということを理解した。
「わかった。だがどうやって…」
セイエスには様々な魔法や儀式が存在するが、蘇生に関するものは一切なかった。
「一か八かですが、エドの肉体にまだわずかに残っている、魂をひく力を強化します。」
「おいっそれじゃ他の魂が入るかもしれないだろ!?」
「わかってますよ。ですがこれ以外に方法はないはずです。」
カイズは悩んでいる様子だったが最後には納得し、儀式を開始した。
「いきますよ!」
「ああ!戻ってこい!エド!」
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