きっかけ

11/23
前へ
/54ページ
次へ
ーーーー治療室 ユープはエドを助けるための希望の光を見つけた。 ただ、うまくいくかはわからない。 不安と期待が混ざった顔で、ユープはカイズに向け言った。 「エドを助けます。手を貸してくれ、カイズ。」 ユープの言葉を聞いたカイズは、意味がわからないといった表情でユープを見たが、そのユープの真剣な顔を見て、本気ということを理解した。 「わかった。だがどうやって…」 セイエスには様々な魔法や儀式が存在するが、蘇生に関するものは一切なかった。 「一か八かですが、エドの肉体にまだわずかに残っている、魂をひく力を強化します。」 「おいっそれじゃ他の魂が入るかもしれないだろ!?」 「わかってますよ。ですがこれ以外に方法はないはずです。」 カイズは悩んでいる様子だったが最後には納得し、儀式を開始した。 「いきますよ!」 「ああ!戻ってこい!エド!」
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加