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理事長がいなくなった保健室には、星羅と隼人しかいない。
しかも、二人(と言っても星羅ではなく星司)は先程戦闘したのだ。気まずくなって当然だ。
『……庇っても私からは何もでないよ』
「出てたまるか。こんな時には空気を読め」
『読んだつもりなんだけど…』
「じゃあ理解力が乏しいんだな。さすがファイター、尊敬するな」
『それ、馬鹿にしてるのか褒めてるのか分かんない』
「馬鹿にしても褒めてもない、見下してるんだよ。精神的にも物理的にも」
『うわっ!ひっどい!
──じゃなくて』
コホンと咳払いし、状況を元に戻す星羅。
『何であんなことを』
「俺は、ファイターになる為に生まれてきたんだ」
『…無視された…』
「まあ聞いてよ。ちゃんとあんなことをした理由に繋がるから」
そして、
稲葉隼人の過去は
本人の口から語られる
.
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