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稲葉隼人の家系は、ごく普通だった。
母親は専業主婦、父親はサラリーマン。
そんな間に産まれた、普通の男の子だった。
しかし、ある話が舞い込んできた。
“金麟幼稚園に入れれば、金が入る”
その時、家族の家系は苦しかった為に、少しでも金が欲しかったのだ。
なので、躊躇いなく金麟幼稚園に入れられた。
それから小学校、中学校と上がり、途中でファイターとマネージャーの存在を知り、自分はその為に金を餌に入れられたと悟った。
しかし、今更両親に迷惑をかけられないと、ファイターとして訓練を受けてきた。
なぜファイターなのかと言うと、単純にそちらの方が金がたくさん貰えたからだ。
更に、高校に上がってもファイターとしていれた場合、金は倍入る。
それにより、ファイターとして頑張った。
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