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しかし、中学校になって、ファイター選出の時。
隼人は選ばれなかった。
選ばれたのは、たった6名。
その中に、星羅──否、星司も入っていた。
しかし、その時星司の存在を知らなかった隼人は、星羅が選ばれたのを妬んでいた。
星羅の事はファイターとして好きだったが、その時から嫉妬が確実に彼を突き動かした。
それが、今回の騒動に繋がったのだ。
『そうだったんだ…』
大して星羅は驚かなかった。そういう理由でファイターを目指す人間は特に珍しくない。
むしろ、金目当てになろうとする者の方が普通だった。
「でも、何か振り切れたわ。今回のことで。
一応、憧れだったし?都合いいし?タイミングいいじゃん」
『…なら、いいんですけど』
「何で敬語?敬語ヤメヨーぜ、ペアんなんだし」
そこで、隼人はいつもの笑顔を星羅に向けた。
星羅はその笑顔に、自らも笑う。
『うん、分かった。
よろしく!』
「うぃっす!」
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