暗い始まりですみません

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現在の時刻、午前7時54分。 場所は1年1組。 教室の窓辺の後ろらへんの席に、私は立っていた。 『…ここまでくると、呆れを通り越して笑えてくるよ』 席にはあらんかぎりの落書き。ベタベタ過ぎて溜め息が出てくる。 内容は…ご想像にお任せ。 まあ流れで分かるでしょ。 私の名前は弥白星羅。 読みは…やしろせいらね。 この春、西白高校に入学した1年。 なのだが。 周りから不細工ーだのキモいーだのネクラーだの言われて、見事に虐めのターゲットになった哀れな高校生なのである。 『…けど、虐められてる間はまだいい』 そう呟いて座る。落書きなんてお構い無し。 そう。虐められている間は、まだ認識されている。 これで無視はともかく、存在無しなんて判断をされて消されたことにされるほうが余程辛い。 というのが私の持論。 まあ、あくまでポジティブシンキングした結果。 大体、見かけで判断する人間を相手にはしない方がいい。 ネクラーだの言われているが、そんな入学したてでオープンになれる方が凄いと思う。 .
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