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「どうしてこんなことできるのよ!」
椅子を持って今ここに倒れている少年を殴った存在に、私は殺意というモノを向ける。
身体が言うことをきかず倒れ落ちている椅子を手にとって窓を叩き割る。
この行動に女子たちは悲鳴をあげ、私をボロボロにした男たちも恐怖のあまり震えている。
「お前やめろよ」
結局、逆襲が来たら泣き寝入りするこいつらは最低だ。
そして、私は怒りに呑まれクラスメイトを一人残らず殴り倒した……
男女問わず、どんな存在であっても私は殴り倒したのだ……
辺りは血が独特の模様を形作り、教室という密室の箱は死体を入れてあるおもちゃ箱だった。
壊れた人形たちはピクリとも動かない。
……
「え?……」
私は意識を取り戻した時、もう既に惨劇というものが私の前に広がっていて、自分のやったことに絶望した。
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