2話、旅の仲間

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え? ハナビは困惑する ノルも初めて見る、闇の支配者に少し恐れを感じていた ダークは倒れているバルの横に立っている ダーク 「よー・・・ハナビ。久しぶりだな」 ハナビ 「・・・ダーク」 ハナビは少し歯を噛みしめている ダーク 「どうした。幼なじみと久しぶりに会って嬉しくないのか」 ハナビ 「うるせーよ・・・。もう人を傷つけるのはやめてくれ」 ダーク 「いやだね」 ハナビ 「どうしてだ」 ダーク 「俺は強くなるんだ。お前のようにな。いやお前を越えるんだ」 ハナビとダークの会話だったが、ノルもハナビと同じ気持ちだった ノル 「人を・・・人を傷つけないと強くならいって言うのか?」 ダーク 「当たり前だ。人を殺してこそ強くなれるんだ」 ノル 「それは違う!」 ハナビ 「そうだ!お前はそういう奴じゃなかった。どうして変わっちまったんだ」 ダーク 「うるせー・・・うるせーうるせー!!お前は素質があったんだよ!でも俺はなにも恵まれなかった・・・。だから・・・だから、強くなりてぇんだよ!」 ハナビ 「素質なんかで人は変わらない。俺も努力したんだ」 ダーク 「俺だって努力したさ。でも・・・強くはならなかった。分かるか?この俺の気持ちが!どうせ、お前なんかにわかるはずがねぇよな!あぁ、違うか!」 ハナビ 「お前の気持ちは誰よりも分かってる。だから、だから俺はお前を救ってやりてーんだ」 ダーク 「ほー、俺を救うか。面白い、これは見物だな。俺をどうやって救うか」 ダークもハナビも少し熱くなっている ダーク 「まあいい。どうせ俺はこの世を支配するんだ。いつかお前とまた戦わなければならない。だからそれまで俺は強くなり続ける」 そういってダークは煙のように消えていった ハナビ 「ま、待て」 だがもう遅かった
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