5人が本棚に入れています
本棚に追加
ギャング
「なぁ、金くれよ金」
村人
「な、なぜですか?あ、あなたにやる金はありません」
ギャング
「あぁん。うるせーんだよバカ。さっさっと出せや」
村人
「無いて言ってるじゃないですか」
すると、ギャングは硬く握りしめた右拳を振り上げた
ギャング
「出さねーってなら・・・」
そう言ってギャングは頭に血が上り、振り上げた右拳を村人の頬に当てようとすると
ボンッ
なにか光のような速さの炎みたいな塊が怒ったギャングの腹を捉えた
グワッハとギャングの声が聞こえると同時になにか時間がとまったような雰囲気になった
ギャングは数メートル飛ばされて急所を捉えたのか気絶している
村人
「えっ?」
村人はなにが起こったのかわからず、ただ呆然と立ち尽くしている
すると向こう側からある1人の少年が近寄ってきた。その姿は何となく強そうで、どことなくすごい力を感じた
少年
「あんた大丈夫か?」
村人
「は、はい。大丈夫です」
少年
「そうか。なら良かった」
そういって少年は立ち去ろうとした
村人
「あ、あなたが助けてくださったのですね?ありがとうございます」
少年はふと立ち止まり
少年
「いいってことよ」
村人
「な、名前だけでも教えてください」
少年
「俺か?俺はハナビってんだ」
村人
「ハナビさんですか。ハナビさん本当にありがとうございました」
ハナビは深くお礼をする村人を背に、手を挙げて勇ましい姿で村を去っていった
最初のコメントを投稿しよう!