オープニング

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寮、食堂 7時30分 竜が遅れて席に座った。 周りには友達同士で話している男子ばっかりだ。 朝食はパンと目玉焼きとブロッコリーとウィンナーだ。 パンにバターを塗ってると隣に居る少女が 「そのバターナイフ貸してくれる?」 「あぁ・・・」 とパンを口にくわえながら渡した。 少女はバターナイフを受け取って笑顔で 「ありがとうね」 と言った。 竜は少女の方はすでに見てなかった。 「おいおい、お前は相変わらず女子に冷たいな」 楽と首領が竜の正面に座った。 二人とも竜と同じ朝食を持っていた。 「遅かったな・・・・」 「何処かの馬鹿が寝坊をしてな」 ちらっと首領は楽を見る。 竜は「あぁ・・・」っていう表情をした。 要は楽の寝坊ですか・・・。 「さて・・・これから授業って言うがメンドクサイだけだぞ?」 と楽がパンを口にくわえながら言う。正直、食いながら話すな。 竜は目玉焼きの黄身を割った。 「まだ修学旅行があるけどな」 「そうだったな。11月のが延期になったんだった」 首領がパンの耳を食べながら言う。 竜の隣に居る少女がちょっと 「修学旅行かぁ・・・・ちょっとチャンスかもね」 と独り言を言っていたが竜は気づいてないみたいだ。
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