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「みゅ?お父さん、おもら」
「してない、陽子、変な話するなよ」
と、莉王の方から陽子を振り返ったが、彼女は既に莉王の傍らに膝をついていた
「あのね、お父さんは中二の頃に」
「いや待て待て待て!吹き込むな!せめてお父さんとしての威厳は保たせて!」
はたかれた陽子は、ちぇー、と残念そうに唇を尖らせる
「まったく、変なこと思い出させるなよ」
「だって、あまりにショッキングで、色濃く記憶されてるのよ?忘れろ、って言う方が難しいわよ」
「そんなこと言って、子供に軽蔑されてみろ?娘みたいに純情な息子に、パパキモイwwとか言われるともう立ち直れないだろ」
「ちょっとストップ」
急に止められた
眼前に手の平を突き出され、少し気圧される風になる
「何だよ、ショックなんだぞ、子供に軽蔑され」
「さっき、何て言った?」
「パパキモイww?」
「うんキモイww、じゃなくて、その前」
「その前?」
うぅん、と首を傾げる
で、思い出す
「娘みたいな息子…そうか!」
「そう、性転換手術よ!その子を女の子に」
「待て、さらっと凄まじいことを言うな、というかそれで解決か?本当に」
「なら、どうするっていうの?」
あっさり案を否決させられた陽子は少し不機嫌気味だが、一方の英俊はしたり顔だ
「聞いて驚くなよ?莉王を…
…女装させる」
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