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「はいっ!もう治りましたよ!お大事にしてくださいね……次の方どうぞ~!」
まだ太陽が昇りきらない時刻。
グラン・ラガの辺境に位置するこの小さな村の魔法医院は早くも超満員だった。
「先生~っ!さっき包丁で指切っちゃって!」
「俺なんか腹が痛くて痛くて…」
「先生、なんだか熱っぽいんですけど…」
口々に症状を訴える村の人々。
「ちょ…ちょっと待ってくださいね…あのっ……じ、順番!順番ですから…っ」
それに引き換えたった1人で必死に対応している魔法医。
彼女の名前はユベル。
二十になったばかりの若き魔法医だ。
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