たきやけんじ
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空になったタバコの箱を握りしめ、 夕陽の沈んでゆく川へ 思い切り投げ捨てた。 水面は夕陽を反射して オレンジ色に輝いている。 けんじはつぶやいた。 『こんな汚ねぇ川なのに、 くそっ。 まぶしいぜ。』 けんじが この日初めて見せた笑顔だった。
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