1969人が本棚に入れています
本棚に追加
『ササルだけは戦闘に巻き込むな。この事はササルには話すな』
ってな。
これ読んで多分、お前怒ってんだろ?
でもな、俺はお前には幸せになってほしいと思ってるし…
お前がここで鴉の餌食になんてなっちまったら…俺がお前を大切に育ててきた意味が無いだろ?
お前は一緒に戦いたいって言うだろうけど。
でも、一つだけ聞け。
俺たちは…多分負ける。
そうなったら、俺たちがこの先どうなるのかは分からない。
殺されはしないだろうけどな……、身の保障なんて何処にも無い。
それに、俺は一応【白-シロ-】のトップだ。
いざとなったら自分の身を犠牲にして【白-シロ-】の奴らを守ってやるくらいの覚悟はある。
だけどな、俺はあいつらが俺だけで満足するなんて思ってない。
そうなったら…
誰が【白-シロ-】のメンバーを助ければ良い?
答えは、俺の中で簡単に出た。
チームで顔が割れていなくて、且つ、俺が一番信用している人物、絶対に裏切らないと信じている人間に、全てを託す事。
ササル。
頼む――…。
俺は、この事を予測して…ある奴らに声をかけてある。
でも、そいつら…すっげぇ放蕩癖があってな…。いつ連絡が取れるか分からない。
そいつらの電話番号はコレ。
090-xXxx-xxxx 光一(コウイチ)
090-xxxx-XxXx 雅幸(マサユキ)
090-XXxx-Xxxx 紅蓮(グレン)
手紙にはお前の電話番号を添えておいたから、こいつらの電話番号登録しておけば多分連絡が来ると思う。
最初のコメントを投稿しよう!