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その時、ガァンってものすごい音が響いた。
やけに大きく響いた音は、扉の向こうの音だって分かって居ながら、俺はゆっくりと扉のカンヌキを抜いていく。
そして、扉がゆっくりと開くにつれて――…
向こう側に居た奴らの姿が、徐々に視界の中に入ってきた。
「…【白-シロ-】の皆さんこんばんわ。自分の名前はキング。」
「鴉だ。」
「――……黒猫。」
扉の向こうに現れたそいつらは、黒いフードを深くかぶって居た。
「宝玉を、盗りに来ました。」
にっこり、と笑ってキングと名乗った人物は微笑み、その横で異常なほどに整った容姿をしている鴉が怪しく笑い、黒猫が牙を剥いて居た―――…。
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