入学-ニュウガク-

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+.。.:*・゚☆.。.:*・゚+ 「うっわ…何ここ。どこコレ。」 ズゥウウン、という効果音がまさしく似合っている。 その学園は、俺が思っていた以上にでかかった。 ――…忘れかけていたけど、武って頭良いし結構家も裕福だったんだよな。 でも… 「だからって王城はねぇだろ…。」 ズウウウゥン、と重厚な効果音が合いそうなその学園に、俺は呆然としていた。 正直、ここでアイツを…【knight-ナイト-】の奴らを見つけるって宣言したけれど。 こんな学園…一体何人の生徒が収容されてるのか分かったもんじゃない。 探す気力が失せた訳じゃないけれど、数週間程度で終わると思っていた俺は甘かったようだった。 取りあえず、学園の案内書に書かれていた地図に従って俺は歩き出そうとした。 「おい。」 「…。」 「おい、そこの真っ黒な…お前。」 「…。」 真っ黒な、お前? 俺の髪は真っ黒じゃないし……、まぁ、人違いだろう。 そう思って歩き出した俺は、自分の髪が今はカツラ付きだって事を完全に忘れていた。 「…面倒だな…。」 チッって舌打ちが聞こえた。 すっげぇ口が悪い奴だな……、何て思っていた俺の肩が、そいつによってグイッって引かれる。 「おい。…お前だよ、お前。」 「は…?俺?」 俺真っ黒じゃねぇし。 そう続けようとして俺はとっさに口をつぐんだ。 忘れてた…、今まで【白-シロ-】に居たから、いつもカツラなんて付けてなかったし。
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