仲間-ナカマ-

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+.。.:*・゚☆.。.:*・゚+ ピチチピチ。 ピーチチチ。 鳥のさえずりと… 「おい。」 低いテノールの良い声。 その声の主が、俺の肩を掴んでユサユサと揺さぶってきた。 「おい、ササル。」 「…んあー?」 「生徒代表だから、俺先行ってるぞ。」 「んあー。」 「ササル。…聞いてんのか?」 「ん…ねみぃ…。」 「…場所わかんねぇだろ、お前。」 「分かる。」 「へーぇ。」 何を言われてるのか、なんて全く分からない。 俺にとって今、一番だいじなのは、睡眠だ。 この睡魔になんて、絶対に勝てそうにない。 「仕方ないな…。小林にでも頼んでいくか。」 「うー…。」 耳にまったく入ってこない声。 その声に、適当に返事をして、俺の頭をガシガシ撫でてくる手を振り払った。 「ったく…ガキかよ。お前。」 「ガキ、じゃねぇ…。」 「そんな事は聞こえるんだな。…この耳は。」 ピッ、って耳を勢い良く引かれる。 いてぇ…。 っていうか、俺は眠いんだよ。 この睡眠から覚まさないでくれよ…。 「今日から食堂か…、うざってぇ…。こいつが来たから、もう行かなくて良いと思ったのにな。」 ブツブツと何かを言う声が聞こえて来た。 けれど。 ゴソゴソという、着替えているような音が聞こえて… その後でドアが開いて、シンが出て行く音が聞こえた。 …あれ。 ちょっと待て。 ちょっと待てよ、シン…。 俺、…もしかして、もしかしなくても… お前が居ないと入学式の場所わかんねぇんじゃないか? そうは思うものの、俺の考えとはうらはらに… 意識は確実に眠りの方向へと向かっていた―――…。 .
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