第二問

5/11
前へ
/90ページ
次へ
雄二達が教室を出ていき、僕と姫路さんだけになった。 しばらくの沈黙の後、先に声を出したのは僕だった。 明「あのさ…姫路さん」 姫「はい!?なんですか!?」 明「振り分け試験の時、姫路さんって本当に名前を書き忘れたの?」 姫路さんがそんな凡ミスするとは思えない。 姫「は、はい。書き忘れちゃいました…」 はは…と、僕でもわかるような愛想笑いをした。 明「嘘でしょ。だって姫路さん、Fクラスにきたわりには全然落ち込んでないじゃないか」 姫「それは、だって2-Fクラスのみんながいるんですから…楽しいですよ」 明「でも、みんないなかったらどうしてたの?」 姫「その心配はないですよ!明久君だけは絶対にFクラスに来ると信じてましたから!」 それは僕をバカにしてることになるよ。 姫「それに――」 ?それに?
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1092人が本棚に入れています
本棚に追加