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西「遅いぞ、吉井、坂本」
雄二は後ろに向いた
雄「じゃあな、鉄人」
西「新学期早々逃げるつもりか」
鉄人が雄二の後頭部をしっかり握りしめる。
どうしてだろう。
AかBクラスぐらいの成績があれば、鉄人も文句を言わないのに――
西「坂本!なんだあの成績は!貴様、去年の試召戦争はなんだったんだ!」
――えっ?
明「ちょっ…!先生!雄二はAクラスじゃないんですか!?」
すると鉄人は大きな溜め息をついた。
西「……俺もそう思ってたが、こいつは、また《Fクラス》に入っていったんだ…」
明「!?雄二!!お前Aクラスだって言わなかったか!?」
雄「俺はそんなこと一言も言ってないぞバカ」
たしかに、別だとしか言ってない。
明「けど…なんで…」
雄二が僕の肩に手を置く。
雄「明久…お前は俺を翔子といっしょにして殺すのか…?」
明「……ごめん…でも、Bクラスじゃ駄目なの?」
雄「俺は狙うなら1番上、じゃなきゃ、1番下から上を蹴散らすんだよ」
なるほど、雄二らしい。
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