始まりの風

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あの日もし出歩かなければ、自分の運命は少しでも変わっていたのかと今でも思う。 だが一つだけ、分かったことがあるのだ。いつか迎える自身の宿命からは、逃れられないことを……。 運命は望まなくても巡ってくる。偶然に見せかけているが、すべて必然なのだ。そう、この世の偶然は、決められた必然を起こすために存在している。 運命の歯車は回り続ける。狂うことなく……。
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